日々コスメ好日

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【地中海の船旅へ】DIOR/2022年夏コレクション「ディオリビエラ」レビュー

 DIORの2022年夏コスメは、地中海の船旅がインスピレーション。
 エフォートレスでありながらも、どこかエレガンスを感じる新色や限定色のコスメが、日本で5月6日に発売されました(公式サイトでは4月25日より発売)。
 そんなコレクションの中から、私は海の水面の反射光に映えそうな限定色のアイシャドウ「479 バヤデール」と、同じく限定色のリップティントの「251 ナチュラルピーチ」を購入しました。
 以下、この2つのアイテムについてレビューします。

■DIOR/サンク クルール クチュール


・色:479 バヤデール
・価格:¥8,580
・発売日:2022/05/6
・総合点 ★★★★★(5.0点/5.0点)
(★4つ以上がおすすめです)

 

■DIOR/ディオール アディクト リップ ティント


・色:251 ナチュラルピーチ
・価格:¥4,290
・発売日:未定(日本未入荷カラー)
・総合点 ★★★★☆(4.0点/5.0点)
(★4つ以上がおすすめです)


◼️サンク クルール クチュール「479 バヤデール」について

 肌馴染みの良い右上のクリームベージュ(A)、左上のゴールドラメが美しいピーチピンク(B)、左下の軽やかなラメ入りのコッパーブラウン(C)、右下のレンガのようなマットなブロンズブラウン(D)、中央の輝きがまぶしいオレンジゴールド(E)、という5色から構成されるパレット。
 ここしばらく、日本でアニュアンスカラーのアイシャドウが流行っていたのもあり、スウォッチしてみて、久しぶりのDIORらしい発色の良さに驚きました。
 ですが全体的に黄みのアンダートーンを感じる肌馴染みの良い色だしなので、発色が良いにも関わらず、まぶたに塗って見ると、不思議と上品にまとまります。
 左上のピーチピンク(B)は暖かみを感じるベースにたっぷりゴールドラメが入ったシアーカラーなのですが、私はNARSのチークのORGASMに近い印象を感じました。この色をベースに、締め色として右下のレンガ色(D)を使ってアイメイクを作ると、多幸感が溢れるピンク系アイメイクができます。
 中央のオレンジゴールド(E)をベースに、左下のコッパー(C)を合わせて使うと、夏らしいツヤ感が溢れるオレンジメイクができます。
 私は多く色を重ねて濁りが出るのが嫌なので、多色パレットでも、実際アイメイクではその中の2~3色しか使用しないことが多いタイプ。そんな私が気に入ったのは、このパレット一つで、色の組合せによってかなり雰囲気を変えられる点。
 どの色と色を組み合わせても、品が良いのに地味にならず、今っぽく仕上がるのは、さすがDIOR。アイシャドウなのに、メゾンのクチュール精神を感じるパレットだと思います。

 ところで、バヤデール(Bayadere)は、インドの踊り子を意味し、このアイシャドウも、おそらくその踊り子達の衣装の柄の横ストライプの柄に由来しているのだと思います。
 DIORはこのアイシャドウ以外にも、トートバッグやファッションアイテム等、これまでバヤデール着想の柄を発売しています。今回の夏コスメにも、そんなDIORらしいエスプリを取り込んでいるんですね。


◼️ディオール アディクト リップ ティント「251 ナチュラルピーチ」について

 DIORのリップティントは私には発色が強すぎるものがこれまで多かったため、苦手意識があったのですが、今回の夏コレクションでは肌馴染みの良さそうな色が出たので、久々に購入してみました。
 「251 ナチュラルピーチ」は何故か日本では発売されないようなのですが、ピーチ系リップが好きなので、海外デパートのオンラインで買ってみました。
 結果、色選び的には大成功。DIORのリップティントはかなり色落ちはしにくいものの、時間が経ったり、表面のツヤが落ちてきた時に、元のカラーより赤みが強く発色することが多いと感じていました。
 このナチュラルピーチは肌馴染みの良いコーラル系カラーなので、オレンジ系にもピンク系アイメイクにも合う色味です。いわゆるMLBBカラーですね。場面を選ばず使いやすい色味だと思うので、日本でなぜこの色が未発売なのかな……と疑問を感じました。(成文の処方の関係かな?)

 ただ、難点を挙げると、(DIORのリップあるあるですが)このリップティントは結構香料がキツめです。マキシマイザー等も甘めの香料が結構入っていますが、このティントもそれがあります。飲食をしても落ちにくい、というのは良いのです。が、レストランで美味しい食事を楽しみたいなら、香料に味覚を邪魔されるのは嫌なので、私はこのリップをつけていかないと思います。
 また、色もちは良いのですが、おそらく染料の処方のせいで、赤みが色残りしやすいので、時間が経つと元の色味より赤っぽく発色する気がします。
 このカラーは今回新発売された中でも、発色がマイルドな色味だと思うのでまだ良いのですが、他の発色が濃いカラーだと、もっと色残りが悪い意味で強いのではないかな……というのが気になった点です。
 総合的にみると、以前のDIORのリップティントよりは使いやすいので、この夏は場面に応じてスタメンで使っていくつもりです。
 保湿力はないので、乾燥が気になる時は、この春に限定発売されたチェリー色のマキシマイザーを重ねづけします。


◼️おわりに

 

 実際のクチュールを普段の生活で着る機会はあまりありませんが、DIORのエッセンスがこめられたコスメを使えば、毎日のメイクにモードのエスプリを取り入れることができます。すごく贅沢ですよね。
 美しいアイシャドウをまぶたにのせた時、これこそが、私がDIORのコスメが好きな理由なのだなぁ……としみじみ思いました。
 2019-2020年の年末年始にオーストラリアのケアンズの美しい珊瑚礁の海で泳いでいたのが、もうはるか遠い昔のよう……。パンデミックのせいで、もう2年も海外旅行に行っていませんが、この夏はDIORのコスメを纏いながら、地中海の海の景色を想像して楽しむことにします。