日々コスメ好日

素敵なコスメとの日々の出会いを綴ります

【肌に馴染む血色感チーク】LAKA「ジャストチーク」MARS&BLIQUEレビュー

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 最近はLOFTなどでもよく見掛けるジェンダーニュートラルなコスメブランド、LAKA。
 以前買ったアイシャドウパレットが大変良く、特にマットカラーが優秀で、同じ質感のチークが気になっていたのですが、先日2色購入してみました。
 結論から言うと、大変素晴らしいお品でした。そして、似ていると言われていたローラ・メルシエのチークとも比較してみたところ、本当に似ていたので、その点についても、以下レビューに記します。

 以前レビューしたLAKAのアイシャドウはこちら。

mayaoyama.hatenablog.com


■LAKA「ジャストチーク」

・価格:1,800円(税抜)
・色:MARS、BLIQUE
・総合点 ★★★★☆(4.0点/5.0点)
(★4つ以上がおすすめです)

 

◼️色と質感について

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 LAKAのジャストチークは2020年7月現在で6色発売されており、すべてラメなど入っていないマットカラーのみの展開です。
 今回私が買ったのはオレンジベージュ系のMARSと、ピンクベージュ系のBLIQUEの2種類。
 どちらも粉質が適度に柔らかく、プチプラにしては粒子も細かい。肌にのせると毛穴を目立たせないブラー効果も感じるので、自然とふんわりしと色づく頬っぺたになれます。
 MARSの色は公式の画像でイメージしてた通りの黄みのあるオレンジベージュでした。BLIQUEは画像では少し青みがあるピンクかなと思って思っていたら、肌にのせたら青みは全く感じない、くすみ系のローズピンクに発色しました。
 重ねても発色が濃くならないので、やりすぎにならず、失敗しにくいチークです。逆に発色の良さを求める人には向かないチークという印象。
 決して主人公より前に出ない、主役よりも名脇役がふさわしいタイプのチークです。
 今LAKAのこのチークは6色あるのですが、どれもくすみ系のウォームトーンに見えるので、私みたいなイエベにはフレンドリーですが、クールトーンを求める人には向かないチークかもしれません。
 リップには青み系やクールトーン向けカラーもあるので、ブルベの方にはLAKAはまずリップからをおすすめしたいと思います。

  LAKA公式InstagramのMARS着用画像↓

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◼️似ているローラ・メルシエのチークと比較

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似ているというローラ・メルシエのチークとLAKAのチーク


 最初に言っておくと、LAKAもローラ・メルシエのチークも、どちらもニュアンスカラーすぎて、私のカメラでは色の違いを捉えきれてません。なので、以下肉眼で見た私の感想を述べます。

 LAKAのこのチークはローラ・メルシエの「ブラッシュ カラー インフュージョン」と似ていると言われているらしいのですが、私はローラ・メルシエのチークが好きで何個か持っているので、似ていると思われる色味3色と比較してみました。比較したのはローラ・メルシエのベージュ系のジンジャー、言わずと知れた人気色のチャイ、くすみピンクのローズ。

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ニュアンスカラーすぎてカメラで違いが捉えきれない比較画像


 比較してみて分かったのは、LAKAのMARSとローラ・メルシエのジンジャーはかなり似ていました。
 MARSの方がやや黄みが強く、ジンジャーの方がややブラウンみを感じるのですが、2メートル位離れて見たら分からないレベルだと思います。
 また、LAKAのBLIQUEはローラ・メルシエのチャイとなかなか似ています。最初BLIQUEはローラ・メルシエのローズと似ているかなと思ったのですが、ローズこの中で一番赤みが強く発色するので、似ているようでちょっと違うという感じです。
(でも私の肌ではそもそもチャイがローズとかなり似た発色になります…)

 ちなみに粉質については、LAKAがローラ・メルシエよりやや固めのプレスですが、粒子の細かさは同じくらい。ぶっちゃけ、色持ちも同じくらいです。
 そもそもローラ・メルシエのチークって、デパコスの中では色持ちが良い方ではないとはいえ、比較するとプチプラのLAKAがかなり頑張っているという印象。

 以上の点から、それぞれの違いや個性はあるとはいえ、ローラ・メルシエのチークが気になる人が、お手頃なLAKAのチークを代わりに使うのは、全然ありだなと思いました。

 
◼️おわりに

 LAKAのアイシャドウを使った時、このブランドのマットカラーの粉物は絶対優秀だ!と直感したのですが、いざ使ってみたら本当に優秀でした。
 アイメイクやリップメイクを邪魔しない、ふんわり発色なので、毎日のオフィスメイクなどでも活躍してくれそうなので、大人の女性にもオススメできるプチプラチークです。

 

 ジェンダーニュートラルコスメらしく、女性以外も手に取りやすいデザインなのがよい↓

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【素肌美人を装えるUV下地】LANCOME「UVエクスペール トーンアップ ローズ」レビュー(提供記事)

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 ここ数年でトーンアップ効果のある日焼け止めやUV下地が増えてきましたのもあり、私も有名なラロッシュポゼをはじめ、様々なUV下地を使ってきました。
 そんな中、今回LIPSさんを通じて、今回ランコムの「UVエクスペール トーンアップ ローズ」の提供をいただいたのですが、実際使ってみて普通に(提供とか関係なく)とても良いと思いましたので、以下にレビューを記します。

   

ランコム「UVエクスペール トーンアップ ローズ」

・価格:30ml・5,800円(税抜)
・色:2020/08/28
・総合点 ★★★★★(5.0点/5.0点)
(★4つ以上がおすすめです)

 

◼️使用感とーンアップ効果について

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 手に出して見ると、薄いピンクがかかった色味のクリーム状の下地で、少量でよく伸びます。
 伸ばしてみると、程よいツヤのある質感で。ピンク色のため、私のような朝顔色が青白いタイプには、これだけで顔色が補正され、血色感が生まれるのを実感します。
 またこういうUV系の下地は上から塗るファンデとの相性がハッキリ分かれる事が多いかと思います。しかし、これは私が普段から使ってるパウダー、リキッド、クッション、BBクリームを上から塗っても、まだらになったりすることはなかったので、あまり上から塗るベースメイクを邪魔しないという意味で、素晴らしいと思いました。
 肌色補正効果は確かにありますが、カバー力はそんなにないと思います。私は下地やベースメイクにカバー力を求めないので良いですが、欲しい人には物足りないかもしれません。
 ただ一点気になるのが、外資系ブランドによくある香料(ローズ)の香りが、塗りたては結構強く感じて、慣れるまでは気になりました。私はスキンケアやベースメイクに香料が入ってて欲しくないタイプなので(スキンケアにデパコスをあまり使わないのも香料入りが多いせい)、香料がいらない人には気になる香りかもしれません。


◼️日焼け止め効果と成分

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パッケージと成分表

 成分表を見ると、2番目にメトキシケイヒ酸エチルヘキシル、3番目に酸化チタンが入っており、これらが主な日焼け止め効果のある成分であることがわかります。
メトキシケイヒ酸エチルヘキシルは、UVBを吸収する代表的な紫外線吸収剤(ケミカル)で、酸化チタンは紫外線拡散剤系(ノンケミカル)の成分です。
 数種類の日焼け止め成分を配合しているので、複合的な日焼け止め効果がある処方なのだと思います。
 そして一年を通して降り注いでる紫外線のUVAよりも夏に増える紫外線(UVB)に強い処方のようですので、これは夏向きの下地なのかなかと思います。
(ちなみに酸化鉄も配合されているのですが、こちらは着色成分のようなのでごく微量の配合かと思います)
 また日焼け止め成分の酸化チタンは白色で、多く配合すると肌を白くする効果があるので、これがトーンアップ効果になっているのだと思われます。一昔前に韓国コスメとかであった、肌を白くするクリーム(ウユクリーム)にも、酸化チタンがよく使われていましたね…。
 またスクワランなども配合されているので、保湿効果があり、日焼け止めを塗っていて乾燥しやすい私も、今の時期はこれで乾燥を感じることなく、大丈夫でした。
 

◼️おわりに


 夏はメイクする時に、日焼け止め効果のある化粧下地だととても楽なので、その意味でこの下地は私にはピッタリでした。
 特に私は朝顔色が悪いタイプなので、ピンク色の下地のお陰で、肌色を補正してくれるのが良いです。
 私は提供品でも気に入らないものはあまり好評価しないタイプですが、これは純粋に良かったので、おすすめできるお品だと思います。


#提供_ランコム

【手のひらサイズのミニパレット】NARS「オーガズムコレクション」レビュー その2

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 日本では8月28日より発売予定のNARSのオーガズムXコレクションについて、前回はORGASMパレットとORGASM Xパレットをレビューしましたが、今回は「ミニオーガズムパレット」を以下レビューします。

 

ちなみに前回のレビューはこちら。

mayaoyama.hatenablog.com

 

■NARS「ミニオーガズムアイシャドウパレット」

・価格:日本価格 3,700円(税抜)
・発売日:2020/08/28
・総合点 ★★★★★(5.0点/5.0点)
(★4つ以上がおすすめです)


◼️パッケージと大きさについて

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ミニウォンテッドアイシャドウパレットと比較

 パッケージは手のひらサイズの本当に小さなパレットで、6色入りとなっています。蓋はマグネットで閉じるタイプ。
 昨年同じくNARSから出た「ミニウォンテッドアイシャドウパレット」と、大きさは同じ。パッケージの材質も同じくプラスチックだと思うんですが、色のせいかちょっと違うように見えます。黒のパッケージのおかげか、ミニウォンテッドより、少しだけチープ感がましになっている、という印象。

 以前LIPSにUPしたミニウォンテッドアイシャドウパレットのレビューはこちら。

lipscosme.com


◼️色と質感について

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 パレットに入っているアイシャドウの色名は、NARSの単色アイシャドウと同じ色名のものがありますが、比較したわけではないので、全く同じかは分かりません。
 以下順番に各色をレビューしていきます。

・A. FULL MOON
 クリーム色をベースにパールとラメが入ったシアーなカラー。ハイライトとして使えます。

・B. MAXIMUM PLEASURE
 黄みを感じるけマットなピーチピンク。見た目よりもふんわりとした発色で、可愛らしい色です。

・C. DANGER GIRL
 黄みのあるマットなトマトレッド。一見発色が強そうな赤なのですが、こちらも見た目よりも発色がふんわりとしていて、意外と使いやすい色味です。

・D. WILD ONE
 淡い桜の花びらのようなピンク系カラー。若干のパールが入っていて、シマー系ですが、ツヤは強くないので、ベースカラーとして使えます。この色が一番チークのORGASMに近い気がします。

・E. PATTYA
 コッパーオレンジをベースにゴールドラメが入ったグリッター系カラー。この色は同じ名前のカラーが単色のハードワイヤードアイシャドウにあり、人気色でよく売り切れているので有名ですね。
 私もたしか持っていたはずなのですが、どこかに収納していてパッと出てこなかったので、比較できてませんが、かなり似ているので同じかと思います。

・F. SEDUCED
 ブラウンがかった赤をベースにゴールドラメが入ったグリッター系カラー。ラメも発色も強めですが、そこまで暗くないので、締め色というよりはアクセントカラーという感じです。

・全体的な色の構成について
 6色入っているカラーは、どれもピンク系カラーですが、黄みのアンダートーンがあり、ラメもゴールドです。
 前回レビューしたORGASMパレットとORGASM Xパレットに比べると、ラメ感や発色がマイルドなものが入っているので、意外にも今回のORGASM Xコレクションのアイシャドウパレットの中では、一番使いやすくて、パレットとしてバランスが良いと感じました。
 旅行の時などの持ち運び用にはもちろんのこと、普段使いもしやすいと思います。


◼️おわりに

 昨年のミニウォンテッドアイシャドウパレットに続き、今回発売されたミニオーガズムパレットですが、使いやすい色味が入っており、またパッケージも去年より少し改良されていて、非常に使い勝手が良いパレットになっています。
 単色アイシャドウとおそらく同じ色味が入っているので、既に持っている人にはあまり魅力がないかもしれませんが、NARS初心者の人には色んな色味が試せる、良いパレットだと思います。

【官能的なピンクの洪水】NARS「オーガズムXコレクション」レビュー その1

 

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 8月28日より日本発売予定のNARSのオーガズムXコレクションでは、今年春に発売になったチーク「オーガズムX」をフィーチャーした、チークパレットやアイシャドウやリップが新たに限定で発売されます。
 Instagramの海外美容アカウントの方々がこぞって購入されているのを見た私は、あまりの素敵さに我慢できず、個人輸入で新色のクワッドアイシャドウ2色と、ミニアイシャドウパレットを購入しました。
 そんなオーガズムXコレクションから、以下クワッドアイシャドウ新色の「オーガズム」と「オーガズムX」の魅力について、レビューします。

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ORGASMとORGASM Xの外箱パッケージは、それぞれの色名のゴムバンドがかけられているのが特徴

 


■NARS「クワッドアイシャドウ」

 

・色:5066 ORGASM、5065 ORGASM X(限定色)
・価格:日本価格 5,800円(税抜)
・発売日:2020/08/28
・総合点 ★★★★★(5.0点/5.0点)
(★4つ以上がおすすめです)


◼️「5066 ORGASM」感想

 

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 左上(A)はクリーム色のパール系カラー、右上(B)はピーチピンクにゴールドラメとパールが入ったカラー、左下(C)はマットなコーラルオレンジ、右下(D)は締め色の赤みブラウンのラメカラー、という組み合わせ。
 見た目は肌馴染みが良さそうな色の組み合わせなのですが、肌に実際のせてみると、ラメが大きく、全体的にツヤ感がかなり強いです。
 なので、いざまぶたに塗ってみると、予想外に華やかな目元になるので、少し驚きました。
 特に右上(B)と右下(D)はラメ感が強いので、つけすぎるとツヤツヤどころかギラギラになるので、慣れるまでは塗りすぎ注意です。
 ツヤは強めですが、全体的にフェミニンで柔らかな色味なので、甘めな目元にしたい時には向いています。どの色も黄みを感じるので、ウォームトーンが得意で、ツヤ系アイシャドウが好きな人におすすめしたいです。 
 色味は優しげなピンクなのですが、強いツヤ感があるため、甘すぎず、NARSらしいモード感を感じるパレットです。かなり好きなテイストです。

 ちなみに先日購入した、同じくNARSのクワッドアイシャドウのKYOTOと似ているかなと最初思ったのですが、全然別物でした。
 ORGASMの方は、ピンクみもツヤも強く、外資系ブランドらしい発色の良さを感じます。一方KYOTOの方はより黄みが全体的に強く、発色が抑えめで、オレンジベージュに発色します。KYOTOもラメカラーが2色入ってますが、ORGASMと比べると控えめなツヤ感なので、KYOTOはオフィスメイクにも使えそうです(勿論職場のドレスコードにもよりますが…)。
 しかし、ORGASMは色味は柔らかいのですが、かなりツヤ感が強いので、オフィスメイクにはやや華やかすぎる気がします…。


◼️「5065 ORGASM X」感想

 

 チークのORGASM XがORGASMより赤みが強かったのと同様に、このORGASM Xパレットもかなり赤みが強いピンク系カラーが揃っています。
 左上(E)はラメ感がメタリックなローズブロンズ、右上(F)は同じくラメが強いレンガ色、左下(G)はマットなチェリーレッド、右下(H)はダークなプラム色でこちらもラメ系、という構成。右下(H)は若干の青みを感じますが、こちらも全体的に黄みのアンダートーンのある色が多いパレットです。
 見た目よりも塗った時の方が高発色な色が揃っています。
 一つ一つの色が非常に個性的で、ORGASMパレットよりもラメの輝きが強いように思います。
 私はアイシャドウが人よりも強く発色するタイプなので、初めてこのパレットを見た時から、かなり難易度が高そうだな…と思ったのですが、実際結構使うのが難しいです。
 どの色も私には濃いめで主張する色味なので、私がこのパレットの4色全てを使ってアイメイクすると、やりすぎ感が出てしまいます。
 なので、2色だけとか、他のピンク系のアイシャドウと合わせて使うのが、私なりの使い方のコツです。
 使うのは難しいけれど、手に取らずにはいられない、不思議な魔力があるパレットです。
 上手く使うと、私でも色気のある官能的な目元になれる、非常に魅力的なカラーが揃っています。

 

◼️余談:チークとの比較

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 ORGASMパレットとORGASM Xパレット、それぞれ同じ色名のチークと比較してみたのですが、似てるようで結構違うように感じました。
 ORGASMはチークの方が色味が淡くソフトで、ORGASM Xはチークの方がアイシャドウよりくすみが少ないクリアな色味に発色します。

 NARSのZENコレクションに続いての投稿になりましたが、ORGASM Xコレクションも本当に素敵で、買って良かったと心から思えます。
 このアイシャドウ2色の他にもミニアイシャドウパレットも買ったので、そちらは別途レビューします。

 

www.fashionsnap.com


 

【侘びの美学を感じるアイシャドウ】NARS「クワッドアイシャドー KYOTO」レビュー

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 日本限定のNARSのZEN Collectionが、先日7月8日に発売となりました。
 日本の「禅」の美学にインスパイアされて生まれた今回のコレクションは、これまでのNARSの華やかでカラフルなイメージとは違う、簡素で静謐な色だしが特徴。
 抑えた発色のアイテムと、シンプルかつ洗練されたパッケージは、禅から影響を受けた「侘び」の美学を感じさせてくれます。
 そんなZENコレクションから、私は限定色のアイシャドウのKYOTOを購入しました。以下、その魅力についてレビューします。

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日の丸モチーフの金の箔押し加工が特別感溢れるパッケージ

■NARS「クワッドアイシャドウ」

・色:00122 KYOTO(日本限定色)
・価格:5,800円(税抜)
・発売日:2020/07/08
・総合点 ★★★★★(5.0点/5.0点)
(★4つ以上がおすすめです)

◼️色と質感について

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 今回のアイシャドウは日本限定ということもあり、これまで鮮やかな色が多かったNARSのクワッドアイシャドウは打って変わった、淡く肌馴染みの良い発色が特徴です。
 ZENコレクションのアイシャドウは2色あり、このKYOTOの他に青みピンクのTOKYOも発売されました。
 KYOTOは全体的に黄み寄りのカラーが入っており、左上(A)はマットなオレンジベージュ、右上(B)は赤みピンクのラメカラー、左下(A)はシャンパンカラーをベースに多色ラメが入ったツヤ系カラー、右下(D)はコッパーブラウンにややラメが入った締め色、という構成。
 一見ピンク寄りかと思いきや、私は肌にのせると黄みが強く発色します。これまでNARSのクワッドは、私は鮮やかすぎて使いこなすのが難しいものが多かったのですが、日本人の肌色に合わせて作られたKYOTOは自然にまぶたの色に馴染みつつ、自然な立体感とツヤを与えてくれます。
 ラメカラーの使い方によって華やかにもシンプルにもできるので、オフィスメイクにも休日メイクにも使える、使い勝手の良さがあります。しかし同時に、モードなセンスを感じる色だしは、さすがNARSという印象。

◼️色選びの注意について

 SNSでは、今回のKYOTOやTOKYOがあまり発色しないと嘆いてる人をしばしば見掛けたので、この点についてメモを残しておきます。
 確かにNARSにしてはKYOTOは淡いカラーなのですが、画像の通り私の場合はしっかり発色してくれています。
 こういうベージュ系のカラーは、人によって発色の差が激しいのですが、発色するタイプの私の肌色は、黄みも赤みも少なく、日本人の中では肌色が明るい部類です。
 ファンデーションの色味でいうと、昔から愛用しているDiorは大体一番明るいニュートラル系の00Nか01N。資生堂など日本のメーカーだと、ニュートラル系の一番明るい色を選びますが、日本のメーカーのファンデは私には黄みが強すぎることも多いです。
 ということで、私とは逆のタイプの肌色…つまり、黄みや赤みが強かったり、濃いめの肌色の人には、KYOTO発色しにくいのでは…と思います。

◼️似ているアイシャドウについて

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KYOTOと似ているアイシャドウの色を比較

 今回のZENコレクションのアイシャドウは2色とも争奪戦ですぐ完売してしまったため、参考に似ていると思うアイシャドウを比較スウォッチしてみました。
 まず、同じNARSのデュオアイシャドウの3920(Hammamet)は結構似ていると思います。特に左のベージュ系マットカラーはKYOTOの左上に近く、KYOTOよりもさらに淡い発色です。3920は2色重ねた時の発色がピーチピンクになる可愛い色で、お気に入りです。
 そして私の上半期ベストアイシャドウである、CHANELのレベージュ ルガールパレットのウォームにも、やや似ています。KYOTOは発色が淡いと言われていますが、比較したところ、ウォームの方がさらにやや淡く、くすみが少なくクリアな色味が多いのが分かります。ラメカラーはKYOTOの方がラメのツヤ感が強く、CHANELの方が控えめです。また、ウォームの方が全体的にピンク寄りに発色します。
 今回のZENコレクションでは、男性の横浜流星さんがモデルに起用されたのも分かるとおり、NARSのKYOTOは流行りのジェンダーニュートラルコスメのような、使う人の性別を選ばない色だしです。 CHANELのウォームは、同じベージュ系でもピンク寄りカラーなので、フェミニンでレディなファッションに合わせやすいです。ということで、一つ一つの色は似ているところもありますが、パレットして見た時に私の中の印象は別物ということになっています。

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ZENコレクションの男性モデルとして起用された横浜流星さん

画像はNARS公式サイトより
※ちなみに横浜流星さんがつけているアイシャドウは、KYOTOではなく青みピンク系のTOKYOです。

NARS THE ZEN COLLECTION | NARS Cosmetics
youtu.be


 

◼️おわりに

 ZENコレクションは、これまでのNARSのイメージとは良い意味で全く違う美しさがあります。
 従来のNARSの色を、緑と花に溢れたフランス式庭園に例えるならば、今回のZENコレクションは龍安寺石庭のような、枯山水の日本庭園。
 従来のNARSの華やかさはありませんが、白くミニマルなパッケージと、敢えて発色を抑えた色だしは、幽玄や静寂といった、禅や侘びの思想に通じる美学を感じさせてくれます。
 世界中でZENコレクションが買えるのは日本だけ、というのは本当に贅沢だと思います。
 完売の店舗が多いのでなかなか他人におすすめしづらいのですが、KYOTOは大好きなアイシャドウです。

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龍安寺石庭 https://gurutabi.gnavi.co.jp/a/a_1575/より

【6/5発売夏コレクション】シャネル「レ ベージュ パレット ルガール」新色ウォームレビュー

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 今週発売の「レ ベージュ パレット ルガール」の新色ウォームは、一言でいえば、CHANELの魅力が凝縮されたアイシャドウパレット。
 上質なベーシックさと、品の良さ、それでいてモード感のあふれる雰囲気は、まさしく「私がCHANELのコスメに求める全てが入っている」と言っても過言ではない気がします。

 海外のインスタグラマーの方のポストを見てから、ずっと狙っていたこのアイシャドウを先行販売で購入し、早速使ってみて感動しています。
 以下、このアイシャドウパレットの魅力をレビューします。

  

■シャネル「レ ベージュ パレット ルガール」


・色:ウォーム(新色)
・価格:¥7,500(税抜)
・総合点 ★★★★★(5.0点/5.0点)
(★4つ以上がおすすめです)

 

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レベージュシリーズの特徴的な白パレットとパッケージ

◼️色味・質感について

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・質感について
 5色で構成されたこのパレットは、一番上(A)がマットで、それ以外のカラーはパールやラメが入ったシマー系の色味となっています。
 上の段から下の段にかけて、パール感やラメ感のツヤが強くなっていく配置となっているのが特徴です。

 

・各色味について
 一番上の色(A)はマットで、肌色に近いベージュカラー。これをベースカラーとして最所にまぶたにサッと塗っておくと、後から塗る他のカラーのグラデーションがしやすくなります。
 中段左(B)は黄みのあるブラウンで、パールの入ったシマー系カラー。暗すぎないブラウンなので、春夏のアイメイクに向いていると思います。
 中段右(C)は黄みのあるピーチピンクで、ふんわりとした発色と適度なツヤ感が可愛らしい色。この色をまぶたにのせると、パッと顔色が華やぎます。
 下段左(D)は淡いコーラルをベースにラメとパールが入ったツヤ系カラー。目頭や下まぶたなど、ポイント使いも可愛いのですが、キラキラしすぎていないので、まぶた全体にベースとして使うのもありかと思います。
 下段右(E)はピンクベージュのベースに多色ラメが入った、シマー系カラー。パレットの中で一番キラキラ感が強く、アイメイクの仕上げにまぶたの中央にのせたり、下まぶたにラインのようにのせたりしてもかわいいです。CHANELはあまりキラキラ感が強いラメ系のアイシャドウは多くありませんが、その中ではかなりキラキラしている方だと思います。ただ、CHANELらしく、ラメの粒子が細かく輝き方が繊細なので、キラキラしすぎず、あくまでも品の良いツヤ感です。


 
◼️おわりに


 一見ベージュ系の似たようなカラーが集まったものかと思いきや、質感や色のニュアンスがそれぞれ違い、何通りものベージュ系アイメイクができるパレットです。
 見た目は発色が淡いカラーが多いと思いきや、まぶたにのせると不思議と立体感が生まれるという、計算尽くされた色作りは、さすがの一言。
 ベーシックなカラーでありながら、モード感もあり、無難な仕上りにならないというのは、CHANELのレベージュシリーズならではと思います。
 ツヤ系カラーの入れ形によって、ハレの日にも、仕事や日常使いもできるパレットなので、本当に毎日使えるアイテムだと思います。
 人気で予約分が終了している店舗が多いようですが、こちらは限定色ではないので安心。リピート買いできると思うと、私も心置きなく普段使いできるので嬉しいです。

 夏コスメはこれで大体欲しいものが全部買えたので、次は秋コスメを狙います。今年のCHANELの秋コレクションも可愛い赤系カラーが多いので、今から楽しみです。

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【日本未発売の限定品パレット】トム・フォード「ソレイユ・アイ&チークパレット(2018冬版)」レビュー

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 新型コロナウイルスの影響が出る前に行った海外出張の帰りに、自分へのお土産に買ってきたトム・フォードのパレットを、やっと開封しました。

 白パッケージで有名なソレイユパレットは、トム・フォードでは定期的に発売されるのですが、なぜか日本では取り扱いがないことが多く、この2018年冬に発売されたパレットも日本では発売がなかったもの。
 運良く免税店で見つけて、大興奮で購入したのですが、その後コロナウイルス流行でマスク生活になり、開封するタイミングを逃していました…。
 
 最近になってまたオシャレ熱が戻ってきたのもあり、ついに開封。なんで今まで眠らせていたのか不思議なくらい、可愛くて素敵な色味に感動。
 日本で手に入れられないものをレビューに載せるのはどうかな…と迷っていたのですが、備忘録として記録しておくことにしました。
 早速このパレットでメイクをしてみたので、以下感想をレビューします。

 

■ソレイユ・アイ&チークパレット(2018冬限定品)

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ソレイユシリーズの白いパッケージ


・ブランド:トム・フォ―ド
・価格:免税店で¥13,000位(定価$155)
・総合点 ★★★★★(5.0点/5.0点)
(★4つ以上がおすすめです)

 

◼️色味・質感について

 

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全体的にウォームトーンの淡いカラーが中心

・色の構成
 このパレットは、ハイライト1色(A)、チーク1色(B)、アイシャドウ4色(C~F)が入った、合計6色からなるパレットです。
 チーク(B)以外はすべてラメやパールが入ったシマー系の色です。全体的にウォームトーンのカラーが多く、イエベの私には嬉しい配色です。

 

・各色味について
 このパレットのアイシャドウはTFのロゴが入っているのですぐ分かる通り、すべてツヤ系です。
 左上のCは淡いクリーム色、右上Dは淡いピンク、左下Eは黄みと少し赤みのあるブラウン、右下のFはネイビーとパープルの中間のような色。
 私はCDをメインに使い、Eは目のキワに入れて、Fはアイラインの上から細く重ねて塗っています。
 黄み系淡いカラーのCDもかわいいのですが、それに青み系カラーのFをアイラインに入れると、目力と透明感が生まれて、感動します。
 最初このパレットをパッと見たとき、Fだけ色が浮いてるように思えたのですが、アイラインとして使うと、実にいい仕事をしてくれます。かなりハイセンスな配色です。

 トムフォードのアイシャドウというと、4色入りのアイカラークォードが有名で、私もいくつか所有していますが、全体的にくすみ系カラーが多いのがブランドの特徴かと思います。
 それに対し、このソレイユパレットは、トム・フォードには珍しい淡い可愛らしいカラーが多く、くすみがあまり得意でない私には使いやすい色味が揃っています。
(私のパーソナルカラーはオータムなのですが、目や肌の色のせいか、アイシャドウとチークはスプリング向けの方がしっくりくるタイプです)

 

◼️おわりに


 2018年冬に発売された限定品ですが、このパレットの淡いニュアンスカラーは、春夏にぴったりの軽さです。
 淡い発色ながらも、上品な塗れたようなツヤ感は、さすがトム・フォードという美しい仕上がりです。
 トム・フォードのアイシャドウは、どちらかといえばモード系寄りなので、私みたいなタイプは上手く塗らないとアイメイクが濃くなりすぎてしまいます。
 そのため、いつもトム・フォードのアイカラーは、4色のうち一番濃いカラーは使わないことが多いのです…。
 しかし、このパレットは淡いカラーがメインなので、本当にどの色もまんべんなく使えます。
 昨年末に発売されたソレイユのアイカラーも素敵でしたが、これからもトム・フォードで淡いカラーのアイシャドウが出てほしいなぁ…と思っています。